加藤化学工業所


管理人の独り言(暴露?ぼやき?)(釉薬取り扱いの注意?)



弊社は釉薬の製造が主な仕事ですが、日々釉薬などをつくる中で感じた事等を書き込んでいきたいとおもいます。尚あくまで独り言でございますので科学的(化学的?)根拠はありません。製造者としての経験上の話です。話半分?フィクション?ぐらいで読んでください。間違っていることを書き込んでいたら
ごめんなさい。




<調色について>
まず釉薬も塗料もつやを決め(合わせ)ます。釉薬なら強くしたり(アルミナなど)弱くしたり(シリカなど)、塗料ならフラットベースやクリアーなどで調整します。このとき何をどれくらい入れるとグロス計の数値がどれくらい+−するか、のデータをとっておきます。そのデータをもとにターゲットのつやをつくります。
そして大雑把に色を混ぜ合わせてつくっていきます。塗料もタイルの釉薬もプレーンな色をつくるときは色差計(色彩計とか分光測色計とか)で色を数値にしたデータをよく参考にします。
基準になる色からとりあえずつくってみた色を色差計で計ってみるとΔL,a,b,C,Eの数値が表示されます。主に注目するのはΔL,a,bでこの数値は
ΔL=明度(−が濃い・+が薄い)                        +b
Δa=(−が緑・+が赤紫)                             黄赤
Δb=(−が青、青紫・+が黄、黄赤)                   黄緑          
ΔC=彩度(−がくすんだ・+があざやか)              −a         赤紫+a
ΔE=総合評価?+−はなくて数値が小さいほどよく似ている      青緑     
と、だいたいこんな感じです。例えば            こんなイメージ→    青紫
ΔL=+1.5                                      −b
Δa=+0.4
Δb=−0.3
ΔC=+0.2
ΔE= 1.6
なら、薄くて、紫(赤紫で青い)で、あざやか、ということがわかります。つまりこの場合はその逆の、濃く、黄緑(黄で緑)になるように修正していけばいいということになります。これもつやと同様、何色をどれくらい入れるとΔL,a,bの数値がどれくらい+−するかのデータをとっておけば何をどれくらい入れたらいいかわかります。そして大体色ができたらもう一度つやをチェックして必要なら調整してまた色を微調整するといった感じです。ただ赤のa値を+方向(赤をより赤く)とか青のb値をー方向(青をより青く)などはっきりした色の更にその方向は修正の効果が小さかったり出来なかったりします。つまり赤に赤を加えても濃くなるだけでより赤くはなりにくいということです。これを効果的に赤くしようとしたらより赤く発色する顔料や塗料が必要になってきます。極端な色にはこんなリスクがあるのでタイルなどのカラーバリエーションなどをつくる場合はあまり限界まではっきりした色はつくらず少しでも混色にして、色を動かせる幅をもたしてつくります。色差計やグロス計の数値がわかれば経験やカンがなくてもかなりイメージ通りの色をつくることができると思います。ただ色は背景が変わって違う色に見えたりメタリック・ラスターのように見る角度によって違う色に見えたり、太陽光や蛍光灯などの光源などでも違って見えたりします。この辺は職人の経験やカンが必要になってくるところかもしれません。こんな感じで日々、色をつくり色彩管理をしております。



<光源による色ずれについて>
ツヤや表情の違いで、明るいところでは同じに見えてもくらいところでは違って見えたりします。(その逆も)これは光の反射が違うからこうなるのだと思ってます。下の画像はそれぞれ、左がツヤ有りで、右がツヤなし(マット)です。そして(1)が晴れの日の外で、(2)が室内です。どちらもそれぞれ同じものです。
  ↓ (1)の画像は左右同じか右のマットの方が濃い感じですが、(2)の画像は左のツヤ有りの方があからさまに濃く見えます。 ↓

            (1) 日向で撮影                           (2) 室内で撮影

ツヤ有りをマットでとかマットをツヤ有りでズバリあわせてほしい、という依頼は結構あります。結論からいえばすべての光源においてズバリというのは不可能だと思ってます。それで毎回ごまかし、ごまかし、つくってます。簡単なあわせる場所や光源の指定があった方があわせやすいです。



<補修・改修の調色>
ここ最近、にわかにタイルの補修・改修が増えてきました。今まで大きな現場をもらうためのサービスのようなかたちで、補修そのものは赤字が当たり前のような感じでした。しかし、昨今は大きな現場も少なく補修の赤字を大きな現場で吸収するということが困難になってきました。
メーカーさんも補修に対するビジネスモデルを変えつつありますが、通常の現場の釉薬の単価ありきで考えてしまっているところも少なくありません。
技術の安売り?はどの業界でも同じ?かもしれませんが、健全なビジネスモデルを検討しなければならない感じになってきてます。
上段が下段をターゲットにつくったものです。↓これだけやっても赤字って・・・

理想は依頼される段階で、ある程度テストにかかる費用をいただいて、その費用の範囲内でテストをする!?
100%に近い完成度を求められる場合は、テストにかかる費用をその都度いただく。ま〜あくまでつくる側の理想なんですけど、、
例えば、原料とかも純度が80%くらいだと¥50/1kgで、これが95%だと¥500/1kgになり、99%以上だと¥5000/1kgになったりします。
色をあわせることも同じで、100%を求めれば求めるほど、×2、×3より、×10、×100のような感じに近くなります。
80%でいいという人もいれば、100%じゃないとだめという人もいて、おなじ値段ではまずいですよね。
現状だと、釉薬単価が通常の1.5〜4倍くらいで、サンプルをテストピース程度の量で、色も90%くらいでというお客さんのところでなんとか利益がでるかな〜といったところです。
通常の現場と同じ感じの売り方をしているところだと、10倍以上でやっとビジネスかな〜って思ってます。(←もちろん無理なのでお断りしてます)


<補修タイル・100%のレプリカをつくる?>
結論から言ってしまえば、無理だと思います。
・鉱物に近い安価な原料を使用せず、不純物(ig.loss)を含まない純度の高い高価な原料を使用して、母体や釉薬、そして擬石までつくる。
・粘性、エアー圧、比重等、それらをはかる計器、成型プレス等の、機械や機器、すべてを精度の高いもので施釉。
・窯のある工場内の空調(温度や湿度)まで管理された?タイル工場。
・そして、提出サンプルは手作りではなく、同条件で。
 もしくは、サンプルをつくる時点で、商品もつくりその商品の中からサンプルを提出?(駄目だとすべてゴミになってしまいますが・・)
・更に、焼き上がったタイルを薬剤で強制的に酸化させる?
ここまでやってみたら100%に近いものができるかも?です。

話は少しそれますが、通常の現場とかでもあるタイルのクレームの問題。
そもそも根本的なところで、現物の(在庫の)世にないものを、サンプルとして(しかも手作り)を提出するところがおかしい!?
手作りの承認サンプルに、生産ラインで100%同じにすることは無理です。
やはり、これもコストをかければ・・・ということになってしまします。割り切ってしまえば、この価格だからこれなのですとか、グロス値とΔEで、保証できるエリアを決めてしまう?とか、これは、なくなることのないテーマだと思います。
中間業者が多すぎる?伝言ゲーム?現場の人間でなければ、何を活かして何を妥協するかなどの細かい説明はできないと思います。
この辺も、現場(つくる人)とユーザーの方(使う人)とコミュニケーションがあれば・・と思うのですが・・すごく大切なこと・・と思うのですが・・
やはり、双方が気持よく取り引きできるのが理想です。
しかし、最近はネットの普及のおかげで、直接のお問い合わせも増えてきました。
エンドユーザーの方が見えてくると、やはりモチベーションも上がります。




<タイル不向きの表示について>
陶磁器用釉薬の画像1のページの頭にタイル不向きと書いてあります。これはタイルの生地に相性が悪いとかいうことではありません。単にクレーム防止ということで掲載させていただきました。具体的には
・ジルコンや顔料などをあまり使用していないため焼けや施釉による色むらやツヤむらが生じる可能性が高いこと(あくまで厳しい基準の中におさめるのが難しいということで、あさっての色がでてしまうということではないです)  ・またそれを修正できるエリアがせまいこと(修正不可能なエリアが存在すること)
・Zn、Co、Ti、などを使用するケースが多いため(すごく?)安いタイルではコストがかかりすぎる+無料で見本をつくるにはやはりコストがかかりすぎること 
・不安定(そこがいいところ?)ゆえに決定色となる見本や色をつめる見本がつくれないこと(つくることはできますが意味をなさない)
・役物がつくれないものも多いこと(流動性が高くたまりができてしまうなど)  ・耐薬品性に弱いものがあること
・何十年か後に補修をしなければならなくなったとき同じものがつくれない可能性が高くなること
などがあげられます。結論をいいますと、つくることは可能です。(一昔前はふつうにつくっていた?)あとは売り方だけ?エンドユーザーの方にリスクを理解していただきクレームがでないようにすればいいと思います。釉薬製造業者からエンドユーザーの方までの間にいろんな企業が入っているので書面などを作成して署名していただいた方にだけ販売すればクレームもでないと思うのですが。



<釉薬のFAQ?>
お客様や友人との釉薬の問い合わせに関するメールなどのやりとりをFAQっぽくまとめてみました。
   <販売している釉薬は液体になってますか?>
>特別な場合を除き液体です。

   <貫入は入りやすいですか?>
>粘土の特性がわからないのでなんともいえませんが志野のようなもの意外は貫入が入りにくいようにつくっています。粘土は乾燥の収縮は大きいけど焼成 の収縮はタイルより小さいくらいって聞いたような気がするので。これは後入れでも少しくらいなら修正可能です。

   <焼成温度の範囲など教えてください。>
>焼成温度は1250℃の+−10℃ってところです。ただし作る前ならある程度調整可能です。テストは1250℃(酸化)で行っているので1250℃が
 1番ベストだと思います。焼成時間にさほど注意事項はありませんが、Fe(鉄)は多少影響があるように思います。(鉄砂はひっぱるときれいな赤になる傾 向がある?結晶が大きかったり小さかったり?)どちらかといえば熱量(Cal)より最高温度の方が釉薬に与える影響は大きいと思います。(多分、全般に)

   <亜鉛結晶やプールチタンなどの2度掛けの施釉の注意点はありますか?>
>どちらも下掛をストレートでかけて上掛をぽたぽたとマーブルで落としてます。焼く前はぼこぼこしていますが焼いた後はつるっとします。亜鉛結晶もかけ方  はプールと同じです。だだスウィートスポットが狭いのでテストをしないときれいな結晶がでないかもしれません。上掛けはスプレーガンのエアーをしぼって掛け てありますが、筆やたらし掛けでもOKだと思います。キモは釉の厚みです。亜鉛結晶は厚みで結晶の出方が変わってきますし、プールは極端に上掛を掛 けすぎると収縮が変わってきてしまいます。生の状態の下と上のコントラストは亜鉛結晶はまず消えてしまいます。プールも残りはしますがかなりボケます。

  <亜鉛結晶の1度掛けのものと2度掛けのものとのメリットとデメリットは?> 2008.12
>1度掛けの方は施釉が簡単なのがメリットで温度のキャパが狭いのがデメリットです。失敗しても温度が高ければ亜鉛乳白の窯変のブライトになるし低ければマットになるのでどちらも亜鉛結晶ではないけど使えないことはないのもメリットかな?成功と失敗がはっきりしています。
>2度掛けの方は重なった釉の厚みに左右される分だけ温度に対して1度掛けよりはルーズになります。(つまり同じ表面の中に焼けのあまい感じの所と強い感じの所が共存するといったところです)すべてに結晶がというわけにはいきませんがまったくでないというリスクを多少ですが軽減できます。

   <上記の釉薬で、例えばプールチタン系を数色使って水色→青濃い目→青でグラデーションとかコンプレッサーのスプレー掛けで出来ますか?>
>基礎釉がほとんど同じなので可能だと思いますが、上掛をかけるのでぼんやりするかもしれないです。

   <生地によって発色が変るのでしょうか?例えば半磁器や磁器の白色に乗ったときに綺麗になるとか、鉄分大目の赤土系だと違う感じに色が
     出ますか?あるいは生地の鉄分に反応してしまうとか?>
>生地が白くなれば彩度はあがるので鮮やかになる傾向があると思います。Feは自己主張が激しいので色は変わってくると思います。多分、青は緑っぽく なってきます。やってみないとわかりませんがZr(ジルコン)1%入れただけで消えてしまったことはあるので結晶は消えるかも?しれないです。ただ亜鉛結晶はZn(亜鉛)の量で(結晶のないブライト→亜鉛結晶→急にマット)みたいな感じに変化するのでZnの添加量で多少の調節は可能です。

   <釉薬の取り扱いなどの注意事項はありますか?>
>(フリットが入っている釉薬などは特に)沈澱にお気を付けください。pHは合わせていますが時間とともに変化する場合があります。釉薬のいい保存状態の見分け方は保存しておくといい状態のものは2,3日放置しておくと、水と釉がきれいに別れます。(多少にごることもありますが水と釉薬の境界線ははっきりしています)悪いと水がにごり、境界線がはっきりしない状態になります。(このときはもう手がつけられないくらい釉の部分がカチカチになってしまいます)この現象が起こるのは釉薬がしゃばしゃばのときが多いです。(アルカリが強い)しゃばしゃば→沈殿してカチカチに、というような感じです。
このときは酸(にがりなど)でドロドロの方向に調整してください。逆に薬がどろどろすぎる(酸が強い)ときはアルカリ(ディーフなど)で行き過ぎに気をつけて少しづつ、しゃばしゃばの方向に調整してください。この場合は入れすぎに(しゃばしゃば→沈殿してカチカチ)注意してください。もしも入れすぎてしまった場合はすぐににがりでもどしてください。例外もあるので一概にはいえませんがしゃばしゃばより少しどろどろのほうが保存するのには無難です。他の方法としては、簡単に色が変わってpHのはかれる紙テープ(リトマス紙みたいな)が市販されているのでそれを使ってpH6〜7(弱酸性)くらいにしておくといいとおもいます。長期保存するときは室内で保存し、2週間〜1か月に1回くらいでいいのでふってまぜていただきますと長持ちします。
>ディーフ(アルカリ)・ニガリ(酸)
水に溶かして使用してください。水の量は好み(効果が鋭いか鈍いか)にもよりますが私はどちらも20g〜30gに対して500cc〜600ccの水で溶かして食器用洗剤の空き容器に入れて使用してます。(スポイトのようにも使えるし水鉄砲のようにも使えるので結構便利です。特にディーフを使うときは数滴ずつ落として使うので重宝しています)                     指でおさえながら数滴づつ落とします ↓



   <釉薬にそれぞれ50°〜65°ぐらいの間で数字が表示されており、釉薬の濃度で比重計ではかった時の数値だろうと思っています。
      比重が1.5と書いてあったのですが、この 1.5と 50°とか62°とかいう数字はどう比較し、理解すればよろしいのですか?>
>ボーメ計の50°とかは釉薬で使用する場合、比重ではなく粘性(どろどろやしゃびしゃび)です。比重は水が1Lで1000gなので比重1で釉薬の比重が1.5というこは、1Lで1500gになるということです。比重が低く(うすい)てもにがり等の増粘剤でどろどろにすることによってボーメ計の数値をあげることができます。つまり、ボーメ計では原料の乾燥重量の目安にはなりません。(ボーメ計はアルコール濃度?とかをはかるもので増粘剤などで粘性が変えられる釉薬では濃度をはかることはむずかしい、、、粘性をはかるにしても専用の道具があるのですが、でも昔からなぜか窯業に使用されてます???)
あと、基本的には水で薄めても成分はかわりません。ただ、あまりうすめすぎると素地に釉薬をかけて乾いていくときに沈降分離(重い原料は重力で下に軽い原料は上に)がおこってしまいます。(←50°〜65°という表示はこれを起こさないための表示かと思います)この現象が起こると色などに少し影響がでたりします。にがりでこれを多少おさえることができますが、比重が1.35くらいを下回ってくるとそれもしんどくなってくるかと思います。釉薬の種類にもよりますが1.35〜1.65くらいが適当かと思います。さらに比重の低い釉薬をいつもの感じでかけると当然、釉層が薄くなるので透けてしまったり、結晶が出にくかったりしますので注意が必要です。




<釉薬の表面(テクスチャー)の種類など>
弊ホームページでつかっている言葉はわかりにくいものが多いと思います。おなじ釉薬でもタイルなどの建材関係や同業者や食器や陶芸などのカテゴリーのちがいで言い方が変わったりします。例えば陶芸では飴・天目・鉄砂で表現していても同業者やタイル関係では‘鉄釉‘でかたずけてしまったり、結晶のでるものも〜釉や〜焼といわず単に‘窯変‘とか‘亜鉛〜マット釉‘のように特徴のある入っているものとツヤ感に‘釉‘をつけて(←私自身は製造する側なのでこの呼び方のほうがイメージしやすいです)呼んだりします。また陶芸では光沢の分類があるようなないような感じですし。なるべくどのカテゴリーの方にもわかるようにしたいのですが、、、文章って難しいです。
<光沢の分類>
  ブライト:ガラス質でピカピカしているもの。透明釉・織部・天目などなど。グロス計で値が80以上くらいのもの。
セミブライト:ブライトよりも若干つやの落ちているもの。グロス計で値が50〜80以上くらいのもの。
 セミマット:完全なマットより若干つやのあるもの。アルミナマットなど。グロス計で値が20〜50くらいのもの。
   マット:つや消しのもの。手触りはつるつるしている。グロス計で値が10〜20くらいのもの。
  泥マット:つや消しで手触りは少しザラザラ・カサカサ?しているもの。粘土質?化粧土に似た感じ。グロス計で値が1〜10くらいのもの。
・グロス計はつやを計るもので値が100に近いとガラス質で0に近いと土のようなつや消しです。

<基礎釉の種類>
弊社では大きくわけて下記の5種類くらいの基礎釉を使用しています。特殊な窯変などもこの基礎釉をベースにして原料などを足したり引いたりしていろんな種類の釉薬をつくっています。
・アルミナマット(亜鉛2〜5%)
アルミナの添加量(0%〜10%)で透明釉のようなブライト(0%)からセミマットくらいまで調整が出来ます。ツルっとしてますが表面のキメがやや粗い。
アルミナの添加量があまり多いと面がぼこぼこになりやすくなる。マロン・マンガンピンク(赤紫・桃色)・きれいな緑は苦手。光沢の調整の幅が広いのが特徴。

・タルクマット
光沢の調整幅は狭い。セミマットくらい。ツルっとしていて表面のキメが細かい。マロン・マンガンピンク(赤紫・桃色)・きれいな緑は苦手。面がきれいなのが特徴。

・カオリンマット
光沢の調整幅は狭い。マット〜セミマットくらい。ツルっとしていて表面のキメが細かい。マロン・マンガンピンク(赤紫・桃色)・きれいな緑は苦手。つや消しなのが特徴。

・バリウムマット
アルミナマットと同じくらいの光沢の調整幅があります。マロン(辰砂)やきれいな緑(ヒワ色)の発色が得意なのが特徴。

・ドロ釉(エンゴベ)
粘土に近い性質のマット。流動性がないので施釉したままの状態で焼きあがります。練りこみの顔料が使用できるのでいろんな色が出せるのが特徴。

<顔料の使い分け>
顔料を釉薬に混ぜて使用する場合、釉薬の性質によっていろんな制約を受けます。この顔料にはこの原料が入ってないとだめだとか、逆にこの原料が入っていると発色しないとか、その色にならないとかいろいろあります。ただ絵の具として使用する場合は顔料100%(釉薬に入れるときはいっぱいいれても15〜20%くらいまでなので)ということもあって、特に酸化の場合は比較的制約がなくなります。緑は上に掛ける透明釉などに亜鉛が入っていると茶色っぽくなるとか、赤紫(マロン)はバリウムが透明釉などに入っていないと発色しないとかありますが、これらを無視しても発色することもあります。そしてもっと釉薬にも絵付けにも使いやすいものもありますがただ高価だということと、有毒なものが?、、、というリスクがあります。ですから生地(粘土)やドロ釉などには練りこみ用の顔料をできるだけ使用して、それ以外の釉薬には普通の顔料(絵の具)を使用して、練りこみ用の顔料や普通の顔料では出ない色に限り、高価な顔料を使用するようにしています。
かなり大雑把ですがこんな感じです。 ↓
 粘土・化粧土・ドロ釉など→練り込み用ー◎   普通の顔料(絵の具)−○△  高価な顔料(絵の具)−◎
  下絵などの絵の具として→練り込み用ー△×  普通の顔料(絵の具)−◎   高価な顔料(絵の具)−◎
釉薬(ドロ・窯変などを除く)→練り込み用ー×   普通の顔料(絵の具)−◎   高価な顔料(絵の具)−◎







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